2012年5月29日火曜日

2012.5.17-20 ブルゴーニュ

スイスは日本と比べてかなり祝日が少なく、年間僅か10日ばかり。
なのに、どういう訳か5月に集中する。 今年は4連休が2回もあった。
1回目はボルドーだったので、2回目はブルゴーニュを訪れた。
よりスイスに近いので電車を乗り継ぎ約3時間弱。
最初は南のBeauneからはじめた。

Beauneは17日、ブドウ畑をあるいてテイスティングをするイベントに参加。
約8キロの道のりを途中5カ所あるテントを、テイスティングしながらまわる。
スタートの際に、首からかけるひもの付いたグラスと、テイスティングチケット10枚&食事券5枚を渡される。 ボルドーとえらい違いなのは、あちらは商業化が進んでいて、テイスティングはあくまでほんの少量をついでくれるのだが、ブルゴーニュではなみなみとグラス半分ぐらい注いでくれる。 しかも実際にはチケットは受け取らず、いくらでも飲ませてくれる大盤振る舞い。 気にいったワインがあっても、販売用は持ってきていないなど、本当にお祭りみたいな感じだった。 歩いているのでそれなりにカロリーは消費しているけれど、それ以上にガン飲みなので、今回は完璧に酔っぱらってしまった。
ふしで捻れて太くなっている木はもう30年くらいは経っているという
ツアーの矢印
先々で料理とワインが。
牛肉のワイン煮込み
カシスを使ったデザート

それに一行と同行して、ジャズバンドもついていて、それぞれのテントで、演奏をしてくれるのもサービス満点。 バンドマンも酒が入っているのでみんなにこにこしていて日頃のストレスが一遍に解消。 色んな国から来た人が参加していて、とても和気藹々として楽しかった。 やっぱり酒はこういう飲み方がいい。

ボーヌのホスピスの所有する畑
鍵とタワーが紋章になっている
貧しく医者にかかれない人のために建てたという
病院
ワインの収益が運営費用に

翌日、北へ移動。 ブルゴーニュは北に行くほど赤のレベルが上がるという。
移動の途中、ロマネコンティの畑に寄って記念撮影。
ロマネコンティ
たぶん一生飲めないので写真で我慢
看板もなにもない。 ただRCの文字だけが。

ホテルはGevrey Chambertin村、その名もHotel Grand Cru。
人口2千人程度の小さな村、ホテルの名の通り、Grad Cruの最北である。 
ホテルの真ん前にブドウ畑があり、とても静かで落ち着いたところだ。
村にある居酒屋の様なところで食事付きで試飲をさせてくれるというので、ワイン9種類のコースにチャレンジ。 これも結構な量になった。 ブルゴーニュはボルドーと違って、一つ一つの畑が小さい(大体10〜15ヘクタール)。 外国資本の買収がボルドーほどではないのはこの理由によるという。  がんばって欲しいものだ。
ホテルの前にあるお城

すっかり酔っぱらってしまったのだが、一軒飛び込みでドメーヌを訪ねる。
Domaine des Varoilles Clos du Couvent。
とてもフルーティな口当たりなのだけど、樽の香りもしっかりしていて好みだった。
2009年のGrand Cruを一本土産に購入。

夜は、地元のレストランでエスカルゴと、牛肉の赤ワイン煮(いわゆるブフ・ブルギニヨンではなく、ステーキ状になっている)を食べた。 エスカルゴはこの辺の名産で、なんでも数ヶ月ブドウの葉っぱを食べさせて毒素を抜くのだそうだ。 パリで以前食べたエスカルゴはやたらとガーリックがきつくてあまり美味しいとは思わなかったが、さすが本場というのか、美味だった。 牛肉の赤ワイン煮も味が濃厚で、地元の赤ととても相性がよかった。

次の日は、さらに北上し、Dijon市に。  ブルゴーニュ地方の中心都市で、王政時代のブルゴーニュ公の宮殿がある。(今は一部を市役所として、一部を博物館にしている)
最後は贅沢をして、高級ホテルSofitelに宿泊。
実のところ、ホテルはよかったし、料理も一流なのだけど、観光地としては暇つぶしに困る場所ではあった。 一応、ノートルダムのオウムをさわり、真っ黒い顔のマリア様を拝んであとは、買い物で時間をつぶす。 名産は少ないが、変わった風味のマスタードが有名。 安いのでお土産に買って帰る。

町中にこの矢印マークがあり
ノートルダムへの道案内になっている
外壁にあるフクロウの像
巡礼者はフクロウを触りながら
願い事を念じる
みんなが触るモノだからすっかり
摩耗している








2012年5月7日月曜日

2012.4.28-5.1 Bordeaux Part 3

3日目、独りでサンテミリオン地区に。 国鉄SNCFのサンジャン駅から約30分。
この日は僅か4本。 サンテミリオン駅は無人駅だった。

しかしこの日、サンテミリオンのシャトーは殆どオープンになっていて、
勝手に入っていって、タダで試飲させてくれるというありがたいイベントが行われていた。

まずは村の中を散策。
モノリスの協会
岩をくりぬいて作ったという



車がないので、基本的に離れているChateauxをあるいて訪ねるのだが、ワイン畑の間を眺めながら歩くのは悪くない。 試飲もそれぞれやはり2種類程度なので、酔っぱらうこともない。 また大分歩くので適当に汗もかいて健康にもいい。
不思議な体験だった。 体はなんか一日中ふわふわしているし、かといって酔っぱらってるわけでもないし、とてもリラックスした一日だった。


Chateaux Magdelaine (Premiers Grands Crus Classes)






Chateaux Canon (Premiers Grands Crus Classes)




ところでサンテミリオンにはワインの他に2つ名物がある。
一つはカヌレ。 日本でも知られているお菓子だけど、もともとワインの澱を取り除くのに卵の白身をつかったあと、残った大量の黄身の部分を利用したということから、サンテミリオン地区ではカヌレをよく作るようになったという。

もう一つは、マカロン。 日本で知られているマカロンはハンバーガーのバンズのように間にクリームを挟んでいるが、サンテミリオンのマカロンは濡れせんべいならぬ、濡れクッキーのような感じで、クリームはない。 マカロンの生地半分を紙の上において包装されている。 色もカラフルではなくて、ほんとにクッキーのような生地の感じだ。
両方をお土産に買う。

バスを待つ間、サンテミリオンのワイン製造者組合により、ここでも試飲。
ここはいくらでも試飲させてくれた。 しかも安い割には美味しいモノが見つけられたので、結局ここで選んで、4本ほど自分用に持ち帰ることになった。

最終4日目、再びボルドー市内。 なんと、メーデー(5月1日)は、フランスではすべての交通機関が停止。  市電(トラム)はおろかバスさえ走っていない。
基本的にタクシーを呼ぶか、歩くしかないのである。 ウーララ!?
もちろんレストラン以外の店はすべて閉まっている。
しかたなく、歩いてワインミュージアムにいく。

ワインミュージアム。
昔、ワインを熟成させるために使われていた場所を博物館に改装。
規模は小さいが、ビデオ上映とや展示品で、ボルドーの街の歴史が紹介されていて興味深い。



特にボルドーと、イギリスとの歴史的な関係や、港町として発展してきた経過などがよく分かるようになっている。
見学後、試飲もできる。 他の観光客に聞いた話だと、もっと色々高価なワインも試飲できるというのだったが、この日は2本だけ。 しかも極普通の安いワイン。
どっか間違っているのか、それともメーデーの日だったからか。

さんざん、市内を歩き回ったあと、駅から唯一動いているシャトルバスで空港へ。






2012.4.28-5.1 Bordeaux Part 2

Chateaux Pichon Longueville Baron (Pauillac村 2級)
ここのは飲んだことある。 濃いくてとってもマッチョなワインだった。

今は保険会社の所有らしい

エジプト趣味か


Chateaux Latour (Pauillac村 1級)

ちょっと小さいけど、中央部に見える円筒形のもの
Chateaux Margaux (Margaux村 1級)

オーナーはギリシャ人という


やっぱりあったソテツ

首輪がついてたので、屋敷の猫と思われる 高そう!

ここにはダイヤモンドのブドウが??

2012年5月6日日曜日

2012.4.28-5.1 Bordeaux Part 1

4連休を前にした金曜日の夜、ああ、そうだボルドーに行こう、と思い立ちあっという間にチケットとホテルを予約してしまった。 きっかけはドイツ語の家庭教師が休みはどこか行くの、と聞いてきたことなのだが、当の先生もそれからものの15分もしないうちに目の前で何もかも済ませてしまった私のspontaneousな行動力に、あっけにとられていたようだ。

そして翌日、私はボルドーにいた。  
ボルドー空港
ボルドーはバーゼルと同じく川を挟んだ街だ。 ただすぐ海が待っているところが違う。
ナポレオンが架けさせたというピエール橋

ジロンヌ川
カンコーンス広場

2日目、メドック地区をめぐるミニバンツアーに参加。 参加者は私の他に日本人男性1人と、カナダから来た新婚さんカップルの4人。 ドライバー兼、ガイドの男性が運転しながら、地区の説明をしてくれる。 途中、土産物屋に寄る。 名前が英語でWinery となっていて、観光客相手に試飲させるカウンターがあり、ボルドーだけでなくフランスの他の地域のワインも売っている。 まず5種類のワインの試飲。 まだ旅は始まったばかりなのに、もう飲んでいる。 一応ワインをはき出すための、壺があるのだが、私はもったいないような気がして全部のむ。 他のみんなも飲み干している。 こりゃぁ、着くまでにべろべろかも知れないねなんていいながら。 この時点でこのワイン巡りの旅というのが私にはとても気に行ってしまった。 何と言っても、ただ飲むだけの旅というのは、気が楽なのである。 
Chateau Couhins (Pessac Leognan) 白 2010年 Sauvignon Blanc中心。 グレープフルーツのような香り。 これから暑くなってくるとこういう軽快なワインは喉を潤してくれるのでいい
La Reserve de Leoville Barton (St Julien) 赤 2008年 カベルネソヴィニオン60% メルロー43% セカンドワイン
La Dame de Montrose (St Estephe) 赤 2007年 カベルネソヴィニオン70% メルロー30% セコンドワイン 
樽の香りが強くて、しっかりした味わい。 タンニンはそれほどきつくない。
Le Clementine de Pape Clement (Pessac Leognan) 赤 2009年 カベルネソヴィニオン44%、メルロー46%、他プチヴェルド7%、カベルネフラン3% 飲んだ中では、とても複雑な香りで面白かった。 センセーショナル。 ただ、すぐに消えてしまうところがボルドーらしくない。
Chateau de Fontebride (Sauternes) 白 2007年 セミヨン90%、ソーヴィニヨン10%
蜂蜜のんでる感じ。 デザートワイン。 しょっぱめのチーズなんかでやりたい。

大分、体がふわっとし始めたところで移動。 お土産は買わず。 (こんなところで買っていたらあとが続かない)

ツアー目玉のワイナリー訪問は2軒含まれている。
それぞれ2本ずつ試飲させてくれた。 が主目的は醸造のプロセスの勉強と、設備見学。
シャトーの規模によって近代化に差がある。

1軒目は、Chateaux Lynch Bage  (Pauillac村 5級格付け)
広大な敷地の半分はプライベートな居住区で、オーナーが今も住んでいる。 大きなプールがあって、半端ない財力を印象づける。 もう半分は醸造設備および観光客あいての土産物屋、カフェ、レストランなどがあり、ちょっとしたテーマパーク風。 近代的なステンレスの醸造タンクのほか、博物館のように昔のタンクや圧搾機などもおいてあって、ここだけでワイン作りの工程と歴史を学ぶことができる。


タンク内にある管は中を水が通るようになっており、

温度調節に使われる

樽の素材は樫。へりの輪っかは虫除けの栗の木。側面を押さえ板は松。
昔はアルコール発酵に必要な温度にあげるために、必要に応じ火を入れることもあったらしい

昔のフィルタリング装置

比重で中身をチェックするための秤
 昔は、まだ熟成してないままの状態で、仲買人に売り、仲買人が自分の倉庫で熟成させていたので、買い取りの段階で中身をチェックする必要があった。


2軒目は、Pontac Lynch Margaux (Margaux 村、Cru Bourgeois)
僅か10ヘクタールほどの、小さなワイナリーで、シャトーマルゴーの近所。

シャトー訪問のほかは間にある有名シャトーを外から眺めるドライブ。

まず、シャトー・ラフィット・ロートシルト

トゲのある植物 観光客が踏み入らないようにするためとか