2011年11月28日月曜日

2011.11.27 トルストイ

"Каждый думает изменить мир, но никто не думает изменить себя" - Л.Н.Толстой

随分昔、アニメ攻殻機動隊というアニメを見ていて、メインキャラクターの少佐がテロリストに向かって、「世の中に不満があるなら自分を変えろ 其れが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮せ」と説教をするシーンがあった(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第1話)。これを聞いて、一瞬作者はひょっとしてこのトルストイの名言を知っているのかな思った。

「誰もが世界を変えることを考えるが、自分自身を変えようと考えるものはいない」

トルストイの名言の中でもよく引用される。 私自身は仕事上で特に、考え方が全く相容れない人とのやりとりで、ストレスを抱えた際によく思い出しては気を持ち直すことが多い。 自分以外のものや、人を「世界」と読み替えてるわけだ。 誰でも同じ経験を持ってると思うけれど、他人というものはそれほど都合よく、自分を理解してくれないし、価値観や考え方を共有するという事は時に非常に難しい。 立場代わって逆もある。
自分以外のものを変えるのがいかに難しく、それに比べれば自分自身を変える方がもっと簡単であり、自分が代わることによって、周りが変わったり自分の周りをみる考え方自体が変わったりする事もある。 というのが私の解釈。
決して、意見が合わないから自分の意見を曲げるという意味ではない。
自分を変えるというのを、私は努力するということに置き換えて考える。
それは言い方や、理解を得るための方法を工夫することだったり、あるいは相手とのギャップを理解しようとする努力だったりする。
この言葉は諦観でもあり、感情を少し押さえて冷静に対処するのに役にたっている。