2010年6月23日水曜日

2010.6.22 iPadブルー


日本では供給不足になっていないのだろうか?
バーゼルの量販店はどこに行っても在庫切れの状態が続いている。
一方でApple Storeをのぞくと営業日7〜10日と、日本のサイトと同じ事が書いてある。
量販店には適当だけど、Apple Storeなら確実に買えるよ、ということなのだろうか?
ある店の若い店員は両手を挙げて、「アップルってクールだよね、、」てボソッと答えたのが、何とも可笑しかった。

ところで、納期がもし一緒だとしても、値段がずいぶん違う。
円高のはずだけど、10%近く高いというのはちと考えてしまう。


隣のドイツになると、これがもっと高い。

食料品や、生活雑貨はドイツの方が断然安いのに、なぜ?
と思ったら、ドイツ人たちの説明によると、ドイツでは生活に必要なものには税金が安いが、電化製品などになると税金が上がるのだそうである。
なるほど、理にかなってはいるが、何とかしてほしいなぁ。

2010年6月21日月曜日

2010.6.20 Freiburg

6/19, 20の両日、ドイツのフライブルクで、囲碁のトーナメントがあり、バーゼル囲碁クラブの席亭夫妻と参加した。 バーゼルよりも層が厚く、まだ小学校くらいの子供まで9路盤で参加していた。
私のほうの結果は散散。 口にしたくもないくらいだったが、定石をうろ覚えにしている私に対して、同じくらいのレベルの人でも、彼らのほうが確りと覚えていて、定石外れを咎められることが多かった。 本当に熱心なのだ。 ゲームが終わってからも、ああだこうだと、色々と追求して研究しているところは、さすがというか、それに引き替え、あまり熱心とは言えない私との差は、単に力だけでは無いと言うことが見ていてよく分かった。 彼らは定石を一生懸命覚えているし、詰め碁だってやり込んでいる。 力の入り方が全然違うのだ。
あとどれだけこういう機会があるか分からないが、もう少し腕を上げて汚名を挽回したい。

いいこともあった。 席亭夫妻の提案で昨晩は、日本料理店に行ったのだが、これが実によかった。 店の名前は、Basho-an in Tsubaki。 板前さんもウェイトレスさんも皆日本人で、出てくる料理も、全く日本の美味しいお店と変わらない。 お世辞抜きで美味しいと思った。
正直言って、バーゼルにある、というか先月閉店してしまったがSakuraとは比べものにならないくらいだ。 盛りつけから、味付けから日本人らしい繊細さが感じられて、自信を持っておすすめできる店だった。

コース料理で、前菜はカモのスモーク、もずく酢、アワビ、天ぷらは椎茸、車エビ、ナス、シシトウ、椀は鱈のしんじょう、寿司は鯛、マグロ、さけ、エビ、ホタテ、キュウリ巻きなどの巻物、デザートはイチゴ、パイナップル、ごまのアイスクリーム、伊予柑かなにかのジュレがドイツ人夫妻には驚きだったらいい。 果物の中をくりぬいて、ジュレを入れて固めてからカットしていて、この芸の細かさ。 ワインやビールなどを頼んで1人あたりだいたい5千円〜6千円だった。 もちろん、これが毎日では困るが、東京あたりのちょっとしたレストランでもこのくらいはするし、たまの贅沢としてはリーズナブルなレベルだ。

何でもオーナーが松山の出身らしく、松山水軍と書かれた太鼓が店においてあった。 「坂の上の雲」の主人公、秋山兄弟も、小説によれば、伊予水軍の子孫だと書かれていたことを思い出した。 この店が、バーゼルにあったとしたら、ほぼ毎週のように行ってしまうかも知れない。

2010年6月18日金曜日

2010.6.17 Spaetzle


スイスで買う肉は、牛にしろ、豚にしろ、においの気になることがある。
肥料のせいかもしれないが、普通に塩こしょうだけだと取れきれないことが多い。
なので、生肉を焼くことはあまりしないのだが、タレに漬け込んだ肉だけは別だ。
日本の焼き肉などの様な甘みはあんまりないけれども、とても柔らかくて美味しい。
月に1度くらいはこれを買って食べている。

付け合わせは、ドイツの家庭料理で、Spaezleというもの。
小麦粉に卵を一杯練り込んで、ゆでる。
食感はほうとうのような感じなのだけど、卵が一杯入っているのでかなりヘビーだ。
ドイツ人の同僚によると、準備に大体1時間半くらいかかるというので、きっと本当は手のかかる料理なのだろう。
出来た生地を刀削麺よろしく、ヘラで削りながら煮えた湯の中に入れて、ゆでるのだそうだ。
写真のは半生タイプのもので、ただ茹でればいいだけのもの。
ほうれん草やにんじんが練り込まれている。
ゆであがると、バターを絡ませ、塩、こしょうで味を調えた。
もちもち感があって、おいしい。

日本からDVDが届いた。 ドキュメンタリーを録画したもの。 ちゃんと見ることができた。 ありがとう。

2010年6月15日火曜日

2010.6.15 新しいオフィス

これが今のオフィス。 少し広くて日当たりがよくなった。
ちょっと夏は暑くなりそうだ。

2010.6.14 Liste 15 現代アート展


毎年この時期バーゼルではいくつもの美術展が開かれる。
市内にある10カ所の会場で、主に現代アートの展示会が有名なひとから、まだ駆け出しの無名の人まで、出展する。
掘り出し物を探しに、有名人もやってくるそうで、先年はブラッドピットも来てたとか。
知人の誘いで、そのうちの一つ、まだ駆け出しの人たちの作品を展示しているというLISTE 15を見に行った。
もとは、ビール工場だった建物が、今ではアーティストのアトリエになっていて、毎年この時期はアート展のためにアトリエを空けるのだそうだ。


美術はよく分からないのだが、へんてこりんでおもしろい(funny and interesting)ものを見るのは大好きだ。
 中には、料理の盛りつけに使う紙製の中敷きをただ壁に貼り付けただけのものとか、床を這い回る男の映像をただ流し続ける部屋とか、まったく訳がわからないのもあった。
 これは、ベルトコンベヤなのだが、天井の漏斗のようなところからコインが降ってきて、窓の外へはき出す様になっている。 

 作者らしい人の話を横で聞いていたが、「資本主義社会を表したもの」ということらしい。

窓の外では、子供たちが待ち構えていて、落ちてくるコインを集めていた。LOL


会場の屋上には展望タワーがあって、ワインを飲みながら、バーゼル市内が見渡せた。


2010年6月13日日曜日

2010.6.12 とんかつに挑戦


Globusというデパートの地下に日本食材コーナー(といっても品揃えは極わずかだが)にパン粉がおいてあったので、今日はとんかつを作ってみた。
このブログをみて、「料理関係の方かと思ってました」と言われたことがあるが、確かに殆ど「かもめ食堂」みたいになってきたかも、、、
分厚い豚肉なので、包丁の背中でメタメタにたたきまくったのがよかった。 柔らかく出来た。 :  )

量販店でiPadをみた。 とてもいいと思ったのだが、手に取ってみて、もっと軽くなるのではないかと思って思いとどまった。 どれだけ誘惑に勝てるだろうか

それにしてもワールドカップが始まったお陰で窓を開けていると結構うるさい。
いったいスイスルールはどうなっちゃったんだろう

2010年6月12日土曜日

2010.6.10 再び膝を痛める

新しい靴を買ってから、久々に昼のランニングに参加。
最初のうちはよかったが膝に痛みが。
酷いのは右膝だけなのだが、再びびっこを引く羽目に。
薬局でコンドロイチンの錠剤と、湿布薬を買う。
筋肉がまだやっぱり弱いのかもしれない。
また様子を見ながら続ける。

2010.6.8 Marburg

仕事の関係で再びドイツに。


【写真は聖エリザベートの棺 聖エリザベート教会で】
 宿泊先は、聖エリザベートのお墓のあるMarburg。
以前読んだ「感染症は世界史を動かす」という本で紹介されていたのを思い出した。
お城に行く時間はなかったので、聖女のお墓のあったところに建てられた聖エリザベート教会をのぞいた。遺骨はウィーンに移され、現在は棺だけが残されている。 

ハンガリ生まれの王女。 政略結婚でワルトブルグに輿入れしたが、聖フランシスコの教えに帰依し、当時苛烈な迫害と差別を受けていたハンセン病患者の介護にあたったり、重税に苦しむ領民に税の免除を訴えたりして宮廷内からも反発を受ける。 仲むつまじいことで有名だった夫が十字軍に出征中に亡くなり、程なく追い出され、落ち着いたマールブルクでは手切れ金としてもらった全財産をはたいて病院を建てた。
死後、エリザベートは新たな信仰の対象として彼の地は4大巡礼の地として知られるようになる。

2010年6月4日金曜日

2010.6.3 House rules 2

きちんと話しておかなくてはと思って隣を訪ねたら、全く違う人がでてきた。
見るからに人の良さそうな人である。
どうやら、あの晩抗議しに来た人は階下の人らしい。
ちょっと拍子抜けしたが、顛末を話した上で、お隣なのでこれまでなにかお邪魔になったことは無かったかと聞いたところ、キョトンとした感じで何も気がつかなかった、今のところ何も問題は無いといってくれた。
単にいい人だけなのかもしれないが、何となく分かってきたのは台所や、シャワーについては、水は下に流れていくものなので、おそらく階下のほうが気になるに違いない。
お隣さんが、殆ど気になってないというのは性格の違いも大きいだろうが、物理的にも下の方がよく響くのかもしれない。

今回のことがあって、会社の同僚たちに色々聞いて回ったところ、おおよそよくある話だという反応で、彼らの経験では、同じように夜10時以降はシャワーも使ってはならないと、はっきり契約に書かれているところがあるとか、逆に、自分のアパートではそこまではやってないという人がいたり、かなりばらつきがある。
概してスイスに生まれ育ったようなひとは気の毒がる一方で、もっとましなところを探したらどうかと言う人や、実にばかげた話だと憤慨してみせる人、仕方ないから我慢するしかないねと流す人と、これまた色々だ。

時間帯によって静かにする、ということ自体は極めて一般的な話で、スイスの常識になっている。 10時以降のシャワー禁止というのは、日本人にとってはかなりなじみにくいルールだが、これも、実際によくあるはなしだというので、要するにしょうがないのである。
やや不条理なのは、私のアパートの場合、契約時の資料のなかには、どこにもシャワー云々の話が出てこないことで、(といっても、そこまでちゃんと読んでいたわけではないが、、)先にすんでいた一部の住人がそう主張すれば、あとからやってきた者としては、ああそうですか、と従わざるを得ないというところにある。

私はもう覚悟をきめて、お風呂も炊事も10時までに終わらせ、テレビもボリュームをかろうじて聞こえるレベルに下げて見ることにした。 もっとましなところを探せと言われてもそう簡単ではないからだ。 3つ理由がある。
1つは、アパートの契約で1年半という短い期間のため、その間に別なところに移るためには、新しい借りてが見つかるまで住み続けるか、あるいは家賃を払い続けなければならないことにある。 もちろん、これも契約内容によるのだが、私のように短期間の契約であればそのような仕組みになっている事が多い。 最初の1カ月の間に言えば、その限りではないが、すでに2カ月経っている。 貸し手の権利がかなりきちっと守られているのだ。
(その代わり日本では敷金、礼金などという訳の分からないお金を取られるので、どっちがどうとも言えない)
2つめは、House ruleそのものはどこに行っても同じなので、住人によっては同じ結末になる可能性もある。 先住民と実際にあって、よく確かめなければならないだろう。
3つめは、家の構造は実際のところ漆喰むき出しのタイプが多くて、なかなかいいものが見つからないかも知れない。 もちろんやってみる価値はあるが、、 現地調査が必須だ。

というわけで、一番大きな理由は1つめなのだが、しばらくは努力しながら我慢することにした。 

このブログをみて、スイスに住むための事前情報にしている方を知っているが、なるべく同じ轍を踏まないように、出来るだけ色々細かく調べてから住居を決められることをおすすめしたい。

最後に、私の場合期間が短かったので家具付きの部屋にしたわけだが、これが非常に物件数が少ない。 価格も2,3割は高く付くが、件数が少ないので選択肢もかなり限られてくる。 新しい近代的なアパートもネットでよく見るが、殆どは家具なし。 例えば4,5年とかいらっしゃるのであれば、家具なしの物件で探すというのもいいのではと思う。
ご参考まで。

2010年6月1日火曜日

2010.6.1 House rules

ある程度年代のたったアパートの部屋は漆喰がむき出しになっていることが多い。
私のアパートも、その類だ。
昨日、夜遅くに台所で皿を洗っていたところ、隣の住人から激しい抗議を受けた。
音がうるさいということだった。
同僚や不動産屋の話では、スイスにはHouse rules なる取り決めがあり、平日の午後12時~2時、夜10時から朝の6時、さらに土日、祝日は終日、"quiet hours"として、静かにしなければならないのだという。
漆喰むき出しの音漏れのするアパートが多かった時代の取り決めだそうだ。
もっとも、最近ではちゃんと防音材を使ったアパートや、木材の板を張ったアパートもあり一概には言えないらしいが、アパートを選ぶ際にその辺のことも注意したほうがよかったのかもしれない。
隣人に気を使うのは日本でも同じことなのだが、建物の条件が違うので、余計にまずいことになる。

初めてストレスらしきものを感じたが、まぁしょうがない、気をつけねばならないということだ。