今日は親子丼を作ってみた。 日本からひとそろいの調味料は持ってきているので、手軽に作れる。 そういえば、20年前は何の準備もせずに出てしまったから、わびしい食生活だったなぁ。
こうして時折、作った料理の写真など載せていると、どこかのサバイバル番組みたいだけど、実際それに近いものはある。 日本のように、レストラン=手軽に外食するところという感覚は通用しない。 まずレストランと名のつくものは、普通値段は高いし、あまり一人で行くようなところではない。 カフェに行けば、サンドイッチくらいはあるだろうが、日本のように千円もっていけば、余裕でお腹にたまるものが色々選んで食べられるという訳ではないからだ。 自然と自炊が中心の生活になる。
第一、デフレの続く日本と比べて、スイスの物価はちょっと高い。 こちらで買い物をしていて、あぁ安いなと思ったのは、乳製品と水ぐらいだ。 ほかは平均的に1,2割は高いのではないかと思う。 まだ生活し始めて半月ほどなので、誤解も色々あるかもしれないが、たとえばマクドナルドのビックマックのバリューセットが千円だとか、卵が10個で500円とか言えば、ビックリしないだろうか? 野菜は日本とそれほど変わらないが、特に肉に関しては、同僚のドイツ人たちも同じように不満を持っているらしい。 ちょっと意外だったのは、牛肉は分かるとして、鶏肉や豚肉が日本などと比べると、安くないことだ。 近くのスーパーチェーン、ミグロに買い物に行くときは、英語でBudgetとかかれた、特売の肉を買うのだが、だいたいそれが、日本の物価と同じレベルではないかと思う。ちなみに、どのスーパーにいっても、かならずActionと書かれたものがおいてあり、これが一般的には値引き商品なのだが、まぁ、大して安くはない。
バーゼルは、独、フランス、スイスの国境の境にある街なので、車や電車で食料を買い出しに独やフランスに行くという人も多いのだ。 ただ、1日に持ち出せる買い物は確か3万円いないとか、ある種の制限があるとのことだ。 住まいはドイツ、働くのはスイスというふうに、毎日国境を越える生活をしているひとが多いのもうなずける。
3 件のコメント:
美味しそうですね。
健康のためにも、経済的な負担の面でも、やはり手料理が一番かと思います。
しかし、日本にいて、深夜まで飲食できるお店が開いていたり、コンビニがあったりすると、つい利用してしまいます・・・。
日本では春の天候不順で、野菜が高騰していますので、料理もなかなか大変です。
そうですねぇ。日本の場合は、色々便利なものがありすぎて、おっしゃるように本来食べない方がよい真夜中に食事をしてしまいますよね。
私も20年前ミュンヘンに住んだときは、日本の便利さが非常に恋しく思ったものですが、年をとったせいでしょうか、今はさほどに思いません。
逆に、スイスでもアメリカや日本、それからフランスやドイツでの最近の変化に対応して、小売店の営業時間が長くなっています。
昔は、平日は午後6時ころまで、土曜は午後1時とか、2時までといった具合で、日曜は何も買い物ができないのが当たり前だったのですが、最近は中には平日8時まであいているようなスーパー、まだ木曜日、金曜日に限って8時まで開けている小売店なども登場、また一般的に土曜日は午後5時位まで店を開けているのが普通になってきています。
経済のためには、いいのかも知れませんが、こちらの人と話をしていると、要するに余計なものを買うために、余計働くような社会になってきている、と捉えている人もいます。 つまり、昔は店があいていなければ、買わない、買い物に行かずにほかの過ごし方をするというのが当たり前だったのに、いまや、便利さが昔のようなゆったりとした生活を犠牲にしているというわけです。 なるほどなと思います。
でも、私も日本に帰ったら、すぐにまた順応するのだろうなと思っています。
豊かさとは?と考えさせられますね。
モノや便利さを手に入れて、逆に、貧しくなってしまっている側面があるように思いました。
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