アンドレア夫妻のアパートは、ライン川を挟んで反対側にあったが、歩いてもせいぜい20分程度のところだった。 2人ともドイツ人で、20年前、ちょうど私と同じころにミュンヘンにいたということが分かり、盛り上がった。
旦那のほうの碁の腕前は、ネット碁で2段というから、日本で言えば6段位だろうか。
四子おいて、中押しで負けた。
それにしても、囲碁はインターナショナルだと思った。
何せ用語はすべて日本語が使われている。 Nobi, Kiri, Ponnuki, Joseki などなど。
ドイツ語で外来語を発明するよりも、日本語をそのまま持ってきたほうが都合が良かったのかもしれない。 囲碁用語のもともとの意味を教えてあげると、とても喜ばれた。
初めて来た日本人ということでか、いきなり手合わせとなったが、普段はネットで対局をしたあと、詰め碁をみんなで考えるらしい。 ネット碁は、韓国の対局サービスを使っていて、こちらは複数のメンバーがああしろ、こうしろとわいわい言いながら手を決めていく。 当の相手は一人なので、アンフェアなのだが、ちっとも気にしてない様子。 韓国の愛好家は、とにかく喧嘩が好きだ。 布石などほとんどなくて、いきなり喰らいついてくる人が多い。 こちらはめいめい、レーザーポインターをもって此処に打ったらどうか、などと騒ぎながら手を決めていく。 これだけむちゃくちゃすれば勝てるというもの。 勝った後は、ワインを何本もあけて、囲碁談義。 8時に訪れてから真夜中の1時過ぎまで長居をしてしまった。
メンバーの一人ノーマンは大学生らしく、一緒にアンドレア宅を出たが、またパブによって一局打とうという。 アンドレアよりは弱いらしいが、もう眠気と酔いのせいで、こちらもくたくた。 結局大差で負けてしまった。
楽しい一夜だった。 囲碁仲間がいるおかげで、あまりさびしい思いはしなくてすみそうだ。
次回は、パブで毎週月曜日に行われている囲碁のサークルに出かける予定だ。 毎回8名程度が参加しているらしい。
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