きちんと話しておかなくてはと思って隣を訪ねたら、全く違う人がでてきた。
見るからに人の良さそうな人である。
どうやら、あの晩抗議しに来た人は階下の人らしい。
ちょっと拍子抜けしたが、顛末を話した上で、お隣なのでこれまでなにかお邪魔になったことは無かったかと聞いたところ、キョトンとした感じで何も気がつかなかった、今のところ何も問題は無いといってくれた。
単にいい人だけなのかもしれないが、何となく分かってきたのは台所や、シャワーについては、水は下に流れていくものなので、おそらく階下のほうが気になるに違いない。
お隣さんが、殆ど気になってないというのは性格の違いも大きいだろうが、物理的にも下の方がよく響くのかもしれない。
今回のことがあって、会社の同僚たちに色々聞いて回ったところ、おおよそよくある話だという反応で、彼らの経験では、同じように夜10時以降はシャワーも使ってはならないと、はっきり契約に書かれているところがあるとか、逆に、自分のアパートではそこまではやってないという人がいたり、かなりばらつきがある。
概してスイスに生まれ育ったようなひとは気の毒がる一方で、もっとましなところを探したらどうかと言う人や、実にばかげた話だと憤慨してみせる人、仕方ないから我慢するしかないねと流す人と、これまた色々だ。
時間帯によって静かにする、ということ自体は極めて一般的な話で、スイスの常識になっている。 10時以降のシャワー禁止というのは、日本人にとってはかなりなじみにくいルールだが、これも、実際によくあるはなしだというので、要するにしょうがないのである。
やや不条理なのは、私のアパートの場合、契約時の資料のなかには、どこにもシャワー云々の話が出てこないことで、(といっても、そこまでちゃんと読んでいたわけではないが、、)先にすんでいた一部の住人がそう主張すれば、あとからやってきた者としては、ああそうですか、と従わざるを得ないというところにある。
私はもう覚悟をきめて、お風呂も炊事も10時までに終わらせ、テレビもボリュームをかろうじて聞こえるレベルに下げて見ることにした。 もっとましなところを探せと言われてもそう簡単ではないからだ。 3つ理由がある。
1つは、アパートの契約で1年半という短い期間のため、その間に別なところに移るためには、新しい借りてが見つかるまで住み続けるか、あるいは家賃を払い続けなければならないことにある。 もちろん、これも契約内容によるのだが、私のように短期間の契約であればそのような仕組みになっている事が多い。 最初の1カ月の間に言えば、その限りではないが、すでに2カ月経っている。 貸し手の権利がかなりきちっと守られているのだ。
(その代わり日本では敷金、礼金などという訳の分からないお金を取られるので、どっちがどうとも言えない)
2つめは、House ruleそのものはどこに行っても同じなので、住人によっては同じ結末になる可能性もある。 先住民と実際にあって、よく確かめなければならないだろう。
3つめは、家の構造は実際のところ漆喰むき出しのタイプが多くて、なかなかいいものが見つからないかも知れない。 もちろんやってみる価値はあるが、、 現地調査が必須だ。
というわけで、一番大きな理由は1つめなのだが、しばらくは努力しながら我慢することにした。
このブログをみて、スイスに住むための事前情報にしている方を知っているが、なるべく同じ轍を踏まないように、出来るだけ色々細かく調べてから住居を決められることをおすすめしたい。
最後に、私の場合期間が短かったので家具付きの部屋にしたわけだが、これが非常に物件数が少ない。 価格も2,3割は高く付くが、件数が少ないので選択肢もかなり限られてくる。 新しい近代的なアパートもネットでよく見るが、殆どは家具なし。 例えば4,5年とかいらっしゃるのであれば、家具なしの物件で探すというのもいいのではと思う。
ご参考まで。
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