6/19, 20の両日、ドイツのフライブルクで、囲碁のトーナメントがあり、バーゼル囲碁クラブの席亭夫妻と参加した。 バーゼルよりも層が厚く、まだ小学校くらいの子供まで9路盤で参加していた。
私のほうの結果は散散。 口にしたくもないくらいだったが、定石をうろ覚えにしている私に対して、同じくらいのレベルの人でも、彼らのほうが確りと覚えていて、定石外れを咎められることが多かった。 本当に熱心なのだ。 ゲームが終わってからも、ああだこうだと、色々と追求して研究しているところは、さすがというか、それに引き替え、あまり熱心とは言えない私との差は、単に力だけでは無いと言うことが見ていてよく分かった。 彼らは定石を一生懸命覚えているし、詰め碁だってやり込んでいる。 力の入り方が全然違うのだ。
あとどれだけこういう機会があるか分からないが、もう少し腕を上げて汚名を挽回したい。
いいこともあった。 席亭夫妻の提案で昨晩は、日本料理店に行ったのだが、これが実によかった。 店の名前は、Basho-an in Tsubaki。 板前さんもウェイトレスさんも皆日本人で、出てくる料理も、全く日本の美味しいお店と変わらない。 お世辞抜きで美味しいと思った。
正直言って、バーゼルにある、というか先月閉店してしまったがSakuraとは比べものにならないくらいだ。 盛りつけから、味付けから日本人らしい繊細さが感じられて、自信を持っておすすめできる店だった。
コース料理で、前菜はカモのスモーク、もずく酢、アワビ、天ぷらは椎茸、車エビ、ナス、シシトウ、椀は鱈のしんじょう、寿司は鯛、マグロ、さけ、エビ、ホタテ、キュウリ巻きなどの巻物、デザートはイチゴ、パイナップル、ごまのアイスクリーム、伊予柑かなにかのジュレがドイツ人夫妻には驚きだったらいい。 果物の中をくりぬいて、ジュレを入れて固めてからカットしていて、この芸の細かさ。 ワインやビールなどを頼んで1人あたりだいたい5千円〜6千円だった。 もちろん、これが毎日では困るが、東京あたりのちょっとしたレストランでもこのくらいはするし、たまの贅沢としてはリーズナブルなレベルだ。
何でもオーナーが松山の出身らしく、松山水軍と書かれた太鼓が店においてあった。 「坂の上の雲」の主人公、秋山兄弟も、小説によれば、伊予水軍の子孫だと書かれていたことを思い出した。 この店が、バーゼルにあったとしたら、ほぼ毎週のように行ってしまうかも知れない。
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