バーゼルのカーニバル「ファスナハト」のメインイベント。 朝の一撃=朝のいたずら。
年によって行われる日が異なる。 昨年は確か3月14日。 この日、友達と約束をしていたのだが、大震災のショックでそれどころではなくなっていけなかった。
同じ友達が、また誘ってくれたので朝4時前に待ち合わせ、市役所前に行ってみるとすでに大勢の仮装行列で通りは埋め尽くされていた。
朝4時、街の明かりが消され真っ暗に。 ウォーッ!というかけ声とともに行列が行進を始める。 ねぶた祭りの様に灯籠を担いで街を練り歩く。 ピッコロと太鼓で単調なメロディーの曲を繰り返し繰り返し吹きながら延々と歩くのである。 暗い中で浮きあがる色々な灯籠が幻想的な雰囲気を醸し出し、楽しめるがそれも最初のうちだけで、すぐに見ているのも飽きてくる。
しばらくすると、音楽がただうるさいだけに思えてくるのである。 このイベントのために数ヶ月前から練習をしているらしいのだが、決して傍目に聞いていて上手とは言い難い。 むしろバラバラで、あちこちから別なグループの音楽が被さってきてめちゃくちゃ。 とてもCaoticなのである。
どちらかというと、見ているよりも参加しているほうが楽しいのかもしれない。
お腹が空いてきたので、ミュンスターの前の食堂に入ると、ここも人で一杯。
このイベントに欠かせないという、Mehlsuppeなる小麦粉のスープをのむ。
これがまたひでぇしろもので、ただしょっぱいだけの味も何にもないスープなのだ。
おそらくは昔の貧しい頃の料理なのではと思う。
ファスナハトは、14世紀に遡る歴史の古い祭りで、春の訪れを祝うものらしい。
日本で言うと節分のようなものかも知れない。
祭りの数ヶ月前からあちこちで笛や太鼓の練習する音が聞こえたり、デパートにいくと色々なモンスターの仮面が売っていたり、とても盛り上がっている。
写真は、公式ピンバッチ。 毎年、意匠が違う。 今年は大バーゼルと、小バーゼルがジッパーをかたどったライン川で分かれているのを、ジッパーが閉じてくっつけようとしているモチーフになっている。
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