2015年3月5日木曜日

ガネーシャ

ガネーシャというのはインドで一番親しまれている神様だ。
家内安全の神様ということらしいが、道路の側にもよく見かける、また会社の敷地内にもいたりする。
日本でいうとお地蔵様かお稲荷さんみたいな感じかもしれない。
夢を叶える象という自己啓発本がヒットしたが、そのなかで主人公の新入社員の前にあらわれてコーチするのもガネーシャだった。
もっとも、この本に出てくるガネーシャはちょっと不良なのだが、、、

2015年3月3日火曜日

インドの交通事情

I can't drive here.  If I drive here, I have only two possibilities. I go to jail or I go to hospital.  インド人には大ウケだった。
これまでローマ、イスタンブール、北京など車の運転が危ない場所を見てきたが、デリーは最悪だった。ほんのわずかでも隙間があれば、どんどん突っ込んでくる。
それもかなりのスピードで。スターウォーズの空中戦のようなもの。
(市内の移動は予約した車だったので、残念ながらあの有名な三輪車は乗る機会がなかった。)
走っている車を見ていると新しい、古いに限らず凹みや傷がある。まったく無傷の車は見当たらない。インド人に聞くとやはりそんなこと気にしてる人はいないとのこと。
この出張中に死ぬかもしれないとなんども思ったが、なんと一度も接触事故は起こらなかった。これもまたすごい。

インドの物価

実は全く調べていかなかった。
ルピーが日本では入手できないことも成田でやっと気がついた始末。
インドルピーは、インドにいかないと両替できない。
要するに一人前の通貨として認められていないのだ。
このことは帰りの飛行機の中でも確認できた。
エアーインディアの機内販売で使えるハードcurrencyはドルと円のみであり、なんとインドルピーは使えないのだ。
インドの航空会社だよねぇ。凄〜い。

今回の旅行中、ホテルから現地の交通費、食事も全て現地のスタッフが面倒を見てくれて私自身がお金を使う場面は、唯一自分ように買った大理石のガネーシャ像(900ルピー、日本円で1700円位)だけだった。
食事はいつもちゃんとしたホテルのレストランで予約されていたが、だいたい一皿の料理が千円未満位だったと思う。日本だとこれでも格安だが、実はこれ一般のインド人が食べに行くような街中の食堂と比べると10倍位の値段。訪問した現地の会社のある工業団地のようなところで立ち食いの食堂があり、そこのメニューを見たところ、ほとんどが40〜50ルピーであり、つまり一皿せいぜい100円ぐらいなのである。

ホテルで持ってきた歯磨き 粉が切れたため、Housekeepingに持ってきてもらった。ついでにトイレのシャワーが汚かったので掃除を頼むと消毒液とブラシできれいに磨いてくれたので、チップとして200ルピー(300円位)を渡した。次の日、インド人スタッフにそのことをいうと多すぎると言われた。せいぜい渡しても100ルピーだとのこと。案の定、その日から用もないのにやたらとホテルのボーイが近づいてきて愛想を振りまく。仲間から聞いたらしい。日本の貨幣価値だと、2000円位ということかもしれない。
市内のモールで買ったガネーシャ
大理石製

2015年3月1日日曜日

インドの貧困

今朝、無事に帰国。
丸一週間土曜日まできっちり仕事だったので、疲労困憊。
初めてのインドはいろんな意味で刺激の多いところだった。
思いつくまましばらく書いてみる。

どこにいっても人がうじゃうじゃいる。
そして貧困。デリーにある欧州系の企業を訪問したときのこと。
いわゆる工業団地のような所で、ちゃんとしたビルが並んでるわけだけど、その隣にスラムがあった。テレビは見たことがある光景なのだけど、瀟洒なビルの真隣に当たり前のようにスラムがあるのにびっくりした。小学生くらいの少女が泥々の服に素足の姿でゴミを漁っている。貧困という言葉を初めて理解したような気がした。これが日常なのだ。
スーツをきて日本と同じように企業で働く人が歩いているその隣に当たり前のように、社会の底辺にいる人たちが暮らしている。

別に特定の場所ではない、町中のいたるところにスラムはある。壊れた外壁、窓のないビル、どこから見ても廃屋にしかみえないビルに人はこれまた当たり前に住んでいる。ビルどころではない。文字どおり掘建小屋、ブリキやベニヤの板材を適当に集めて小屋をつくってそこに人が住む。商売もやっている。テントのなかで散髪をやっているひと、車のスクラップから部品と取ってきて売っているジャンク屋、夜になると道端ではなんでも売っている。(これは中国でもあるが)。ありとあらゆることをして人は生きている。
よく、若い人の中にはインドを訪れてはまってしまう人がいると聞いていたが、なんとなくわかるような気がした。ここでは何も持ってないのが当たり前の生活があって、文字通り 裸一貫。とにかく何でもありで、エネルギーが満ちている。ほとんどむちゃくちゃだけど、貧乏もここまで貧乏だと清々しいくらい。貧富の差はもちろん激しいのだけど、これだけ貧困層が多いとその中だけではある意味かなり平等な社会なのだと思う。

仕事で訪問した客先の話で、なるほど思った。インドでは工場ででる普通は産業廃棄物でもものによっては売れるのだそうである。日本ではお金を払って捨てるものが、インドでは売れる。この話を聞いて、江戸時代の日本が紙からなにから全てのものがほとんどリサイクルされていたということを思い出した。